最低の病院から学んだこと

最低の病院と聞いて貴方は何を想像しますか。ボロボロの設備で薬も無いような僻地の病院でしょうか?それとも医療の知識が欠けているいわゆるヤブ医者しかいない病院でしょうか?そうだと言う人もいるだろうし、経験された人もいると思います。私の場合は上記の下を行きました。

私たち家族はその病院を信頼していました。その病院との付き合いは祖母が脳内出血で倒れたことから始まりました。幸いも命には別状有りませんでした。

しかし、右半身の麻痺が後遺症として残ってしまいました。その後半分寝たきりになってしまいお世話になったのがその病院でした。要介護認定が最上級だったので医療費は問題たありませんでしたが、その病院からケアマネージャーが来てリハビリしていたりしたので、次第にその病院を信頼しました。

事が起こったのはその後でした。

父の体調が良くなかったのでその病院で検査を受けました。この時いま考えればおかしかったのが、数値に異常があれば連絡すると言って、○○に来てくださいと言わなかったことでした。

その後父の体調は悪化していきました。一ヶ月が経った時に母がケアマネージャーに対して、検査結果はどうなっているのか聞いてくれないかと頼みました。すると病院からすぐに来てくださいと言われて両親は病院に向かいました。

検査結果は最悪でした。異常値だらけで特に肝臓数値が恐ろしい異常値を計測していました。具体的にはγ-GTPが四桁というみたこともない状態でした。CTをとった結果肝臓、胃、膵臓に陰があり、他の病院に回されたところ膵臓ガンの末期であることが分かりました。医者からは三ヶ月そう言われました。

父はその後闘病し九ヶ月後に亡くなりました。

闘病中私たちは病院に対して何故連絡してくれなかった、どうみても異常な数値で素人が見ても分かるだろうと言いました。なおここで言っておきたいのは検査はしっかりと行われ、異常値には付箋と蛍光マーカーで印がされていました。

結果として彼等は検査結果を見ていませんでした。検査結果は山積みになり母が聞くまでは山に眠ったままでした。

彼彼等は検査結果をみればがんであることがわかるにも関わらずそれを放置し、医療機関としての義務を果たしませんでした。

私たち家族はもちろん病気が治るとは思いません、膵臓ガンの過酷さは知っていたからです。でも、あの一ヶ月があれば父は誕生日を迎えられたかもしれません。

最後に私は病院を選ぶときは病院は信用してもいいが信頼すべきではないと思いました。不信感を持ったときはセカンドオピニオンをどうぞ。